あんばい農園の『煎り落花生』ができるまで

あんばい農園の落花生ができるまでをご紹介いたします!

良質な煎り落花生を生み出すには、種まきから煎り作業までの約5ヶ月の間に3度の試練(①種まき ②灌水 ③乾燥)に打ち勝たねばなりません。
私たちがお届けしている煎り落花生は、その試練に勝った、ある意味で奇跡の落花生なのです。

種まき

「種まきと発芽がうまくいけば8割がた成功」という農家もいるくらい、種まきは重要な作業です。
落花生の種は水分が多いと腐りやすいため、乾燥した状態の土にまき、発芽させなければなりません。
そのため種まき前2日〜種まき後5日間、つまり1週間は雨に降られないことが求められます。天気を予測し、最良の日を判断することが、落花生栽培の最初で最大の試練です。特に煎り落花生の場合は、広い面積を一斉に種まきしますので、一発勝負!緊張感が高まります。

良いあんばいな栽培と草取り

あんばい農園では「人にも環境にも良いあんばいな栽培」をポリシーに掲げています。
そのため、農薬や化成肥料・動物由来の堆肥は一切使用しません。また除草剤を使用しないため、梅雨明けから収穫までの2ヶ月間は雑草との競争です。抜いた雑草が1トン以上になったこともあります…これを怠ると、落花生が草に負けて、十分な光や養分を得られなくなってしまいますので、気が抜けません。

水やり

約4ヶ月の栽培期間中で灌水(水やり)は、よほどの日照りにならない限り1度きり。それは、落花生の実の部分が、カラの中で成長し始めたときです。土がカラカラに乾いていると、殻だけ成長して中の身が育たない「ぽん」という状態になってしまうからです。この一度きりの灌水のタイミングを見極めるのが2度目の試練です。

収穫と地干し乾燥

収穫期を迎えた落花生は、土から引っこ抜き逆さまにして地面に並べ、太陽と風で自然乾燥させます。
時期は9月中旬〜10月中旬。つまり台風&秋雨シーズン真っ只中です!
干している最中に台風到来や長雨でずぶぬれになってしまってはこれまでの苦労が水の泡なので、ここでも天気を予測して最良の日を判断することが求められます。また乾燥が不十分だと、煎るまでの間に落花生の表面にカビが生えたり腐ってしまうこともあるため、乾燥具合を見極めることも大切です。これが最後の試練です。

落花生ができるまで(動画版)

落花生の種まきから開花までご紹介しています。
落花生はどうやって実をつけるのでしょうか?
落花生の収穫から商品化までのお話しです。