バイオトイレプロジェクト 制作過程

あんばい農園流 バイオトイレプロジェクト!!

体験農園のお客様に使っていただくトイレを設置したい!

ということであんばい農園らしい、自然に優しいエコなトイレを作製していきます。このトイレの特徴は、自然エネルギーを利用するところで、「電気:ソーラー発電、 水:雨水or井戸水、 汚水処理:主に好気性細菌による自然分解」 といった形になっています。

ちなみに処理された水は畑に流入しないようにしてますので、作物に影響は出ませんのでご安心ください!

建屋作り

まずは土台つくりですが、ここが最も大事なところなので、しっかり水平をとり、頑強につくります。水平をとることがこんなに難しいとは、驚きでした!砂利などをひきながら、風雨で土台の土が流されないようにしていきます。このトイレは直接土台の上に置き、杭やロープなどで周囲と固定する方式ですので、いざとなれば着脱して移動することができるようになっています。

そうなるとトイレ自体の強度が大切ですよね!昨今、千葉県では強烈な台風の直撃が多くなっているため、それに耐えうる強度になるように伝統的な大工の技を駆使しながら、しっかりした枠組みを作ります。例えば、柱に『ほぞ』という突起をつくり、その柱を立てる木枠に『ほぞ穴』をほってジョイントします。こうすることでしっかりと固定することができるのです!! その後木枠に板やモルタルなどをぬって外壁と屋根をつくりました!

エコシステムの設置

屋根には一工夫加えます。雨水を回収して、タンクに流し込むように渦状の溝をモルタルでつくります(イメージは、流しそうめんの渦巻き版)。ちなみに、少し離れたところに井戸がありますので、日照りになったときはそこからホースで水を貯めれます。

今度はトイレの隣に貯水タンクとソーラーパネルを設置するためのフレーム設置。台風で倒れないように地中深く掘り、そこに金属フレームを二段重ねします。その上に貯水タンクとソーラーパネルを設置したら完成です。発電した電気は、ポータブル電源に蓄電されるので夜でも使用可能なんです!

最後は、浄化タンク!このタンクは、好気性細菌の力によって排泄物やティッシュを分解し、無害になってから畑の外に排出する仕組みになってます。大きさは、約1m3ですので、それ以上の穴を掘って、その中に慎重に設置していきます。仕上げにトイレ本体と配管し、細菌の活動を助けるためのエアポンプを接続すれば、自然分解システムの完成です!!!

完成!!

このバイオトイレは、自然と文明、双方が良いあんばいにある素敵なものに仕上がったと自負しております!
機能もさるごとながら、内装も真新しい木々の香りが立ちこめる落ち着いた雰囲気で、畑にいるのを一瞬忘れてしまうくらい良い居心地です。また窓からの明かりもしっかり入ってるので、お子様が一人で使用しても怖くありませんよ(笑)普通の水洗トイレですから、お客様にもゆっくり快適に使用できます。
またDIYしたことで、見た目はスタイリッシュになりませんでしたが、使い勝手はが良く、私自身はトイレの仕組みや自然の浄化作用など理科的な側面でのお話もできるようになり、あんばい農園ならではのコンテンツになったと思っています!
 体験農園にいらした際には、是非ご利用してほしいです!自然の中で自然エネルギーのありがたみを感じながら、収穫体験楽しみましょう!!!